公開日2021年12月8日

Plesk Obsidian のPostfix (OS:AlmaLinux8)の場合のSMTPリレー設定の手順につきましては、以下のとおりとなります。

弊社では、本手順ご実施いただいた結果や、内容につきましては弊社サポートをおこなわせていただくことができない内容となります。あらかじめご了承をいただきますようお願い致します。
※メールのループが、発生しないようにメールのリレー経路やDNSの参照先等を事前に入念にご確認ください。

以下の手順につきましては、すべてrootユーザにてご実施いただきますようお願いいたします。

1. /etc/postfix/main.cfファイルのバックアップ(バックアップファイル名は、/etc/postfix/main.cf.年月日付.bakファイル)をとります。

cp -a /etc/postfix/main.cf /etc/postfix/main.cf.`date +%Y%m%d`.bak

2. /etc/postfix/main.cfファイルの”transport_maps”ディレクティブに, hash:/etc/postfix/transport を追記し保存。

記載後の例:transport_maps = , hash:/var/spool/postfix/plesk/transport, hash:/etc/postfix/transport

3. /etc/postfix/transport ファイルに以下の内容を記載

記載例:clara.jp smtp:smtpto.clara.jp:25
転送したいドメイン名 smtp:転送先サーバホスト名:25番ポート

4. transport テーブル編集後に、ハッシュ化します。
postmap /etc/postfix/transport

5. postfix check コマンドを実行し、送信メールサーバPostfixの文法チェックをします。
※エラーが表示された場合は、表示された該当箇所の修正をおこなってください。

6. 以下のコマンドを実行し、Postfixを再起動します。
systemctl restart postfix

最後に、転送先のSPFレコード等に、転送先メールサーバのIPアドレスを記載します。

以上となります。

Pleskの場合、MU等の自動アップデートがおこなわれた際に、/etc/postfix/main.cfファイルに追記した設定内容が消える可能性がございます。
そのため、SMTPリレーが成功した際には、/etc/postfix/main.cfファイルのバックアップを取得いただくことを強くお勧めいたします。

Categories: メール, PleskObsidian
Tags: メール, SMTPリレー