更新日 2022年07月25日

Microsoft Outlook 2016では、ソフトウェアの仕様上同一メールアドレスで複数のアカウントを設定をおこなうことができません。
そのため、メール用のDNSレコードを最短で切り替えるのと、旧サーバのメール機能を無効化することより、できるだけ早くメールサーバの切り替えをおこなう全体の流れをご紹介いたします。

なお、以下にて記載するDNSレコード切り替えの手順はPlesk11かつ、セカンダリDNSにnsx.clara.co.jpをご利用の場合を前提としてます。その他のPleskのバージョンにつきましては、適宜読み替えをいただきますようお願い致します。

0.切り替え前の準備

0.1 切り替え対象ドメインのプライマリDNSの管理先会社を確認

0.2 DNSレコードの切り替え予定の24時間以上前に切り替え対象ドメインのTTL値を600秒もしくは、900秒へ変更します。(理論上、600秒(10分)もしくは900秒(15分)程度で浸透します。

※TTL値を無視するキャッシュネームサーバの場合には、その限りではございません。
※もし、24時間以内にTTL値を変更しても変更前のTTL値での切り替えとなりますので、必ず24時間以上前に変更を実施してください。

TTL値の変更手順につきましては、弊社FAQの検索結果をご確認ください。
https://spt.clara.jp/?s=TTL&orderby=relevance&order=DESC

0.3 メールソフト側の設定が、[送信メールサーバ]、 [受信メールサーバ]それぞれ、旧サーバのIPアドレスではなく、mail.”ドメイン名”の文字が全台のパソコンで設定されていることを確認。

※もし、メールソフト側で、[送信メールサーバ]、 [受信メールサーバ]欄に旧サーバのIPアドレスを入力し、ご利用されていた場合には、mail.”ドメイン名”へDNSレコードお切り替え前までに設定変更をいだきますようお願いいたします。

もし、旧サーバのIPアドレスのままご利用をいただいていた場合には、以下手順3,を実施したタイミングでメールの送受信ができなくなりますので必ず事前に設定変更をいただきますようお願いいたします。

1.DNSレコードを切り替え

※本手順により、メールサーバの切り替えが発生します
※プライマリDNSが他社の場合は他社様へご依頼ください。
※DNSレコードの切り替え時には、メールの流量が少ない時間帯におこなっていただくことをおすすめ致します。

プライマリDNSにPlesk11をご利用の場合かつ、セカンダリDNSにnsx.clara.co.jpをご利用場合の具体的な切り替え手順といたしましては、以下となります。
なお、切り替え対象ドメインが複数ある場合は、すべて本操作が必要となります。

1.Pleskにログイン
2.画面左の[ドメイン]を選択
3.切り替え対象ドメインの[コントロールパネルで開く]を選択
4.[ウェブサイトとドメイン]のタブを選択
5.[DNS設定]のアイコンを選択
6.以下の3レコードのみを[旧IPアドレス]→[新IPアドレス]へ変更し、[OK]ボタンを選択後、画面に表示される[更新]ボタンを選択。

※[更新]ボタンを選択しないと実際のレコードが反映されませんので、必ず[更新]ボタンを選択ください。

■変更前レコード
mail.”ドメイン名”. A “旧IPアドレス”
lists.”ドメイン名”. A “旧IPアドレス”
webmail.”ドメイン名”. A “旧IPアドレス”

□変更後レコード
mail.”ドメイン名”. A “新IPアドレス”
lists.”ドメイン名” A “新IPアドレス”
webmail.”ドメイン名”. A “新IPアドレス”

2.セカンダリDNSに、nsx.clara.co.jpを利用している場合にセカンダリDNSレコードの手動更新

セカンダリDNS(nsx.clara.co.jp)のコントロールパネルにログインいただき、手動でプライマリDNSとゾーン情報を更新操作をします。
※もし、本手順を実施されない場合には、対象ドメインセカンダリDNS側の古いゾーン情報の応答を返し、DNSが不安定となりますので必ず切り替え対象のドメイン分全て操作をいただきますようお願い致します。

ログイン方法につきましては、以下のURLをご参照ください。
2-1. DNS Manager コントロールパネルログイン方法

2-2. ログイン後、切り替え対象ドメインを選択
2-3. 次の画面で、[DNSゾーンタイプ]が、セカンダリという表記を確認の後に、[ゾーンの無効化]ボタンを一旦選択します。

2-4. 即座に[ゾーンの有効化]を選択

2-5.
再び、以下の表示になったことを確認

※しばらく時間をおいていただくとプライマリDNSにゾーン情報を取得する動きをします。
同期後のゾーン情報は、同画面の下に表示されます。

3.切り替え対象ドメインの旧サーバのメール機能を停止

DNSレコードを切り替えしてから15分以上経過後、旧サーバへのメールの配送を防ぐ(メールの読み落とし防止)ために、切り替え対象ドメインのメール機能を無効化します。

※上記の旧サーバ側のメール機能を無効化することにより、 旧サーバには内部メール/外部メール共にメールが送信されなくなります。
Webフォームからのメールにつきましても、無効化ボタンを押すことで外部メールサーバへ送信する動作となり、結果的に新サーバ側へ配送されます。

DNSレコード浸透中に、送信元である外部メールサーバ から、旧サーバ側へメールが配送された場合には、旧サーバのメール機能は停止しているため、メールの配送やメールの送受信できません。
一般的に、 外部メールサーバ 再送間隔に従って何度かリトライする仕様が一般的です(外部メールサーバ の仕様によります)
※通常は、問題なく新サーバ側へ配送されます。
外部メールサーバ が、メールのリトライ中に、外部メールサーバ 側のDNS情報が更新された場合には、新サーバ側へメールの配送が成功します。

もし、DNSレコードの切り替え途中に、仮に外部メールサーバ からエラーメールが配送された場合には、お時間をおいていただきメールの再送をおこなっていただきますようお願いいたします。
メールの送信元である外部メールサーバ側の仕様となるため、弊社では再送間隔等の詳細設定は分かりかねます。

1.Pleskにログイン
2.画面左の[ドメイン]を選択
3.切り替え対象ドメインの[コントロールパネルで開く]を選択
4.[メール]のタブを選択
5.[設定を変更]ボタンを選択
6.[ドメイン上でメールサービスを有効化する]のチェックを外し、[OK]ボタンを選択

以上、となります。

4.メールの送受信に問題がないかを確認

※万が一トラブルが発生した際には、上記3レコードを旧サーバのIPアドレスへ戻していただくことにより旧サーバへの切り戻しができます。

5.切り替え対象ドメインのネームサーバ切り替え

※本項目は、旧サーバをプライマリDNSで利用している場合には、本項目のネームサーバ切り替えが必要となります。
他社のネームサーバを継続しつづける場合や、弊社のプライマリ・セカンダリDNSサービスをご利用の場合は、本項目のネームサーバ切り替えは不要となります。

新サーバ側でのメールの動作確認の後に、最後に切り替え対象ドメインのネームサーバを変更することにより完全に新サーバへ切り替わります。

※ドメインの管理元会社へネームサーバ切り替えをご依頼ください。

※他社管理のドメインのネームサーバ切り替えは弊社おこなうことができません。
ドメインの管理先が不明な場合は、ドメインの費用の請求元の会社をご確認ください。

弊社管理のドメインかつ、ネームサーバ切り替えを希望の場合には、以下のフォームよりご依頼ください。

https://www.sthark.com/dns-change/

6.メールサーバの切り替え完了

Category: サーバ切り替え