■問題点
Pleskで別々のドメインで同じメーリングリスト名のメーリングリストが作成できません。
■原因
Mailman の仕様として、同一サーバ上ではドメイン名が異なっていても同じ名前のメーリングリストは作成できないようになっております。
■解決方法
メーリングリスト名は、別々のドメインで重複した名前を利用することができませんが、通常のメールアドレスは、ドメイン名が異なれば重複した名前を利用することが可能です。このことを利用し、転送メールアドレスの設定と、メーリングリストの設定を工夫することで、重複する名前のメーリングリストを擬似的に使えるようにする方法をご紹介します。
例:利用したいメーリングリスト用アドレスは all@example1.jp と all@example2.jp
all@example1.jp がすでに存在する場合、all@example2.jp はアカウント部分が重複するため、通常の設定では作成することができません。
そのため、all2@example2.jp というメーリングリストを作成し all@example2.jpに転送設定を行います。
まず、example2.jp ドメインで 「all2」という名前のメーリングリストを作成します。その後、通常のメールアドレスとして 「all」というアカウントを作成し、当該設定を行う際に、メールボックスの設定箇所のチェックボックスをOFFの状態にし、「all2@example2.com」にメールを転送する設定を行います。
次にmailmanの設定変更を行います。
Plesk画面より、「all2」メーリングリストのmailmanの管理画面に移動して、以下の設定変更を行ってください。
1.別のReply-To:アドレスの設定
mailmanの初期設定では、メーリングリストへ投稿したメールの返信先アドレスはメーリングリストのアドレス「all2@example2.com」が指定されています。こちらを「all@example2.com」が指定されるように変更します。
[全体的オプション]→[別のReply-To:アドレス]
[投稿された記事の返信先を選んでください]→[別のアドレス]にチェック
[別のReply-To:アドレス]に 「all@example2.com」 と指定
一番下の[変更を送信する]ボタンを押します。
2.宛先フィルタの設定
mailmanのデフォルト設定では、メーリングリストのメールアドレスがTo:又は Cc:に入っていないとフィルタリングされますので、以下のようにmailmanの設定を変更していただく必要があります。
[プライバシー・オプション]→[宛先フィルタ]→[投稿にはリスト名が宛先(to, cc) に含まれていなければならないでしょうか?] を[いいえ]にチェック
[明示的な To: または Cc: に入っていると このリストへの配送を行うような別名(正規表現)]に 「all@example2.com」 と指定
[変更を送信する]ボタンを押す
以上の設定で、「all2@example2.com」メーリングリストを「all@example2.com」として利用するための最低限の設定は完了です。なお、管理ページ等は「all2」の表記のままとなります。あらかじめご了承ください。