Plesk コントロールパネルに搭載されているマイグレーション機能(マイグレーションマネージャ)をご利用いただくことにより、Plesk コントロールパネルを搭載したサーバ間で、ホスティングされているドメインの設定などを比較的容易にコピーすることが可能となります。
以下に、Plesk コントロールパネルのマイグレーション機能の利用手順をご案内させていただきます。

尚、本機能によりコピーできる設定内容は以下となります。Plesk コントロールパネル のマイグレーション機能にてコピーがおこなえない設定項目、データなどは、お客様にて移行作業を行っていただく必要がございます。予めご了承ください。

Plesk コントロールパネルのマイグレーション機能によりコピー可能な内容

  • ドメインの基本設定
    (ホスティングに関する設定)
  • ファイル・ディレクトリのパーミッション
    お客様にて作成されたプログラムや設定ファイルなどの内容の書き換えは行いませんので、絶対パスが変更されるケースや、各種プログラム(Perl/PHP/MySQL 等)のバージョンが変更になったことなどにより、マイグレーション機能で移行後に修正が必要となる場合がございます
  • メールアドレス
    (パスワード、転送先設定、マイグレーションした実施時点のサーバ上に保存されているメールボックスのメールデータ)
  • メーリングリスト
    (メンバーの一覧、アーカイブ)
    ※個別のメーリングリストの設定内容は移行されません
  • データベース
    データベースのバージョン(文字コード)が変更されたことにより、文字化けなどが発生する場合がございます。問題が発生した場合は、お客様にて手動でデータ移行などをおこなっていただけますようお願いいたします。

Pleskコントロールパネルのマイグレーション機能によりコピー出来ない内容(代表的なもの)

  • Pleskコントロールパネル上から作成していないデータベース
  • メーリングリスト ( mailman ) の管理画面 (Pleskの画面から新たに開く画面) から設定した内容
  • vhost.conf / vhost_ssl.conf 等のPlesk 画面上以外からおこなった設定 など
  • SpamAssassinの学習ファイルは移行されません。

注意事項


・Plesk 8.3.x 以前のバージョンから、Plesk8.4.x 以降のバージョンにマイグレーションした場合は、移行後のサーバでメール送信時(587番ポート)にSMTP認証が必須となりますので、メールソフトの設定変更が必要になる場合がございます。

・移行先サーバへ旧サーバからWebコンテンツ等をそのままデータをコピーする仕様のため、ご利用のWebデータによっては、Webの動作が正常におこなえない場合がございます。
理由と致しましては、移行元サーバと移行先サーバのミドルウェアのバージョンや仕様が異なるためとなります。
Webの動作が正常におこなえていない場合には、お客様もしくはWeb制作会社様にてWebコンテンツやプログラムの修正が必要となります。

・Plesk 8.x.x 以前のバージョンから、Plesk9.x.x 以降のバージョンにマイグレーションした場合には、メールソフトのユーザ名の指定が、フルメールアドレス形(例:user@example.jp)に固定となります。
Plesk8.x.x までで利用できていたショートネーム形式(例:user)は利用できなくなるため、メールソフトの設定変更が必要になる場合がございます。
また、移行後のサーバでメール送信時(465番ポートおよび587番ポート)に、SMTP認証が必須となりますのでメールソフトの設定変更が必要になる場合がございます。

移行元サーバPlesk 8.x.x 以前のバージョンから、移行先が最新版のPleskバージョン(Plesk Onyx、Plesk Obsidian)へは、マイグレーションマネージャーをご利用をいただくことができます。
・Pleskの仕様により、移行元サーバPlesk 8.x.x 以前のバージョンから、移行先サーバがPlesk12.x.xのバージョンの場合には、マイグレーションマネージャーをご利用いただくことはできません。

・マイグレーション作業実施後から、ネームサーバ変更までの間は、データの差分が発生しますので、適宜最新のデータへ更新などの修正が必要となります。
サーバの一般的な移行方法・確認方法につきましては、以下のページをご参照ください。

https://spt.clara.jp/manual/server/shift/plan/

Plesk コントロールパネルのマイグレーションマネージャによる移行手順

以下に、マイグレーション作業手順を説明します。

1.事前準備

1.1 バージョン確認

“移行先サーバ”のPlesk のバージョンが、“移行元サーバ”のPlesk のバージョンと同じか、より新しいバージョンであることを確認します。

1.2 移行元サーバの接続元設定の変更

Pleskのマイグレーション作業は、“移行先サーバ”のPlesk コントロールパネルより実施します。
そのため、“移行先サーバ”から“移行元サーバ”へのSSH 通信が行えるからように、事前に、SSH接続を許可する設定を追加しておく必要がございます。
移行元サーバの接続元設定変更作業もしくは、ファイアウォールの設定変更につきましては弊社にて設定を行わせていただきますので、以下のフォームにて弊社まで設定変更をご依頼ください。
なお、移行元サーバにファイアウォールがございます場合には、以下の「ファイアウォール設定変更フォーム」よりご依頼をいただきますようお願い致します。

<接続元設定変更フォーム>
https://spt.clara.jp/procedure/server/
<ファイアウォール設定変更フォーム>
https://spt.clara.jp/procedure/server/#server02

お客様番号 弊社からお送りした「アカウント設定完了のお知らせ」、または「ご請求書」に 記載されている8桁の数字
ご契約サーバホスト名 マイグレーション作業によるご依頼の場合、“移行元”サーバのホスト名および、IPアドレスをご入力ください
許可をおこなう接続元IPアドレス 移行先”サーバのIP アドレスをご入力ください。
また、許可サービス”SSH“とご入力ください

1.3 移行先サーバにマイグレーション対象のドメイン名の設定が無いことを確認

移行先サーバにマイグレーション対象のドメイン名の設定がすでにある場合、その状態でマイグレーションを実施しますとマイグレーションがエラーとなるため事前に削除をおこなってください。ドメインを削除する際は、移行先サーバで削除対象ドメインを利用していないことを必ず確認してください。

1.4 サーバの空き容量確認

移行元サーバ、および、移行先サーバに十分な空き容量があるかどうかを確認します。最低限、移行するドメイン名が使用している容量の2 倍は空き容量が必要となります。

※移行先サーバがPlesk Onyx以降をご利用の場合は、移行元サーバのディスクの空き容量として23GB以上の空き容量が必要となります。

例えば、移行するドメイン名が全て含めて3GB 使用している場合は、両サーバに6GB 以上の空き容量があることを確認してください。パーティションが分割されている場合(専用サーバの場合は分割されています)は、/usr に3GB 分、/var 以下に3GB 分が必要となります。

Plesk のマイグレーション実行前の、ディスク容量および、inode 数の、確認方法につきまして以下FAQ をご参考ください。

【FAQ】 ディスク容量は足りていますが新たなファイルがアップロード・生成できません。

2.マイグレーションマネージャの設定~実行 (Plesk8.6.0 の場合)

移行先サーバのPlesk コントロールパネルへログイン。

< サーバ管理画面 >の[サービス]の項目から[マイグレーションマネージャ]アイコンを選択、< Plesk Control Panel マイグレーションマ ネージャ画面 >に移動します。

< Plesk Control Panel マイグレーションマネージャ画面 > の[ツール]から[新しいマイグレーションを開始]アイコンを選択、< マイグレ ーションエージェントのアップロード画面 >へ移動します。

[マイグレーション]項目の[ソースホスト]入力欄に「“移行元サーバ”のIP アドレス」を入力、[パスワード]入力欄に「“移行元サーバ”の root パスワード」を入力の上、[次 >>]を選択します。 Plesk CP が“移行先サーバ”から“移行元サーバ”へ通信を開始し、マイグレーションに必要な情報の取得を開始します。

※この段階でマイグレーションに失敗する場合、“移行先サーバ”から“移行元サーバ”への通信が確立されていない場合がございます。 “移行先サーバ”、“移行元サーバ”間の接続元設定をご確認ください。

マイグレーションに必要な情報の取得が完了すると、自動的に< マイグレーションホスト情報画面 >に移動します。

[マイグレーションモード]の選択で、マイグレーションを行う範囲を選択します。

特定のドメイン、アカウントのみをマイグレーションする場合は「アカウントとドメインリストをダウンロードする」を、移行元サーバの設定すべてをマイグレーションする場合は「すべてのクライアントとドメインを移動させる」をご選択ください。「アカウントとドメインリストをダウンロードする」を推奨します。

[ソースのプラットフォーム]は「Plesk 2.5.x,5.x,6.x,7.x,8.x」を選択します。
[マイグレーションモード]、[ソースのプラットフォーム]の設定が終了したら[次 >>]を選択します。

※[マイグレーションモード]の選択にて、「すべてのクライアントとドメインを移動させる」をご選択いただいている場合、[次 >>]を選択した段階から Plesk CP によるマイグレーション作業が開始されます。

「アカウントとドメインリストをダウンロードする」をご選択いただいている場合、[次 >>]を選択した後に< アカウントとドメインリストダウンロード画面 >に移動します。

表示されたドメイン一覧より、マイグレーションを行うドメインを選択します。

[ドメイン]タブと[クライアント]タブを切り替えることにより、ドメイン単位、クライアント単位でのマイグレーションが可能です。

ドメインの選択が完了したら、 [次 >>]を選択、<クライアントのアカウント選択画面>に移動します。

ご注意:移行元サーバ、移行先サーバでクライアント名が重複するとマイグレーションできません。

例えば、移行先サーバにクライアント名「My Domains」を移行したい場合は、移行先サーバには、初期設定で「My Domains」が存在するため、移行元サーバでクライアント名を「My Domains」以外のクライアント名にご変更ください。変更方法は以下の通りです。

移行元のPleskにログイン後、クライアントを選択、「My Domains」を選択、「編集」のアイコンを選択、「クライアントファーム」[連絡名、ログイン]の項目をご変更ください。

クライアント名「My Domains」以外でも、移行したいクライアント名が重複する場合は、上記方法でご変更ください。

ドメインの選択が完了したら、 [次 >>]を選択、<クライアントのアカウント選択画面>に移動します。

< IP マッピング画面 >では、画面左に“移行元サーバ”の情報が表示され、画面右に“移行先サーバ”の情報が表示されます。ご契約サーバ上にIP アドレスを追加されている場合、< IP マッピング画面 >で“移行元サーバ”のIP アドレスと“移行先サーバ”でのIPアドレスのマッピングを行うことが可能です。

マッピングの設定に問題がなければ[次 >>]を選択、< データベースサーバマッピング画面 >に移動します。移行元サーバ、移行先サーバにIP アドレスを追加していない場合は、そのまま[次 >>]を選択を選択してください。

<データベースサーバマッピング画面 >では、“移行元サーバ”のデータベースと“移行先サーバ”のデータベースのマッピングを行います。(この画面はサーバの設定状況により表示されない場合があります)

マッピングの設定に問題がなければ[次 >>]を選択、マイグレーション作業が開始されます。マイグレーション完了までに要する時間は、選択したドメイン数、容量によって数時間かかる場合もございます。

マイグレーションが完了したら 「完了」を選択してください。

3. 移行先サーバでの動作確認

マイグレーション作業完了後は、移行先サーバでの正しくウェブサイトが表示できるか、SSL証明書のサイトが正常に表示されているか、メールの送受信などが問題ないかなどの動作確認をおこなってください。

マイグレーション機能は、基本的にはデータのコピーのみを行いますので、移行元サーバと移行先サーバの各種プログラムのバージョンが変更されている事による、データベースの文字化けやプログラムの動作不具合などが発生する可能性がございます。そういった点がございましたら、お客様もくは、Web製作会社にて修正を行っていただきますようお願いいたします。

コピーできなかったデータにつきましては、お客様にて個別に移行作業を行っていただく必要がございます。以下のFAQ もご参照ください。

DNS の切替前に ドメイン名で新しいサーバの Web サイトを確認することは出来ますか?

サーバの一般的な移行方法・確認方法につきましては、以下のページをご参照ください。

サーバ移行のためのお手続き・作業の手順